月明かりについて
これもまた、子に還る迷子、と同様に、
夢に見た景色から書き始めました。
夢の中で、
一人の男性が重い足取りで歩みを進める姿を見ました。
それを書いてみて、
目を閉じてみると、
私自身があたかも彼であるように、
目の前に景色が広がり、
物語に巻き込まれる形で、
するすると進行してゆきました。
私が書き留めるより早く、
頭の中の映像は先へ先へ行くので、
それを逃さないように、
必死に書き留めてゆくうちに、
いつのまにか終わりを迎えていました。
あっという間の出来事でした。
目を通していただけると幸いです。