景色をともに について
この物語は真夏の陽射しが差し込む、
爽やかな朝の図書館で書きました。
ネットさえあれば人と繋がれる今、
繋がれなくなることは、
どのような意味を持つのか、
そんなことを考えながら書きました。
連絡が途絶えることは、
関係の終焉を意味するのか、
はたまた、
その人の死を意味するのか。
私は、
うつに近い状況に陥ったときに、
ほぼ全ての連絡を断ちました。
もし、
私の周りでそういう人がいたとして、
その人が何をしているのか、
生きているのか、
死んでしまっているのか、
分かりようがありません。
自分の行いに対するもどかしさを、
爽やかさを保つ景色に投影し、
どうにか昇華したかったのだろうと思います。
目を通していただけますと幸いです。